自作PCにチャレンジしてみたいけど、どのくらいの予算で何ができるの?という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
この記事では、2025年10月時点の最新価格相場をもとに、10万円〜25万円の予算別でおすすめのPC構成と注意点を紹介します。
それぞれの構成は、実際に自作歴の長い私の視点から「価格と性能のバランス」を意識して選定しています!
自作初心者が注意すべきパーツ構成の落とし穴

自作PCに初めて挑戦する方にとって、最も避けたいのは「買ってから気づく失敗」。 特にソケットやメモリ規格の不一致、価格変動による予算オーバーなど、初歩的な落とし穴にハマってしまうケースは非常に多く見られます。
以下では、構成を決める前に知っておくべき重要ポイントを整理します。
ソケットとメモリ規格の互換性に要注意:
- Ryzen 7000番台以降は「AM5ソケット+DDR5メモリ」が標準。
- Ryzen 5000番台以前は「AM4ソケット+DDR4メモリ」に対応しており、両者の互換性はありません。
- Intelも同様に、世代によって対応ソケットが異なります(例:第12〜14世代はLGA1700、第11世代はLGA1200など)。
- 特にIntelの第12世代以降ではDDR4とDDR5の両対応製品が存在し、マザーボード選定に注意が必要です。
- CPUの世代・ソケット・メモリ規格の組み合わせを誤ると、パーツが物理的に装着できても起動しない場合があります。
- とりあえず買って試すのはNG。事前に仕様を明確にチェックしてから選びましょう。
マザーボードとケースサイズの相性もチェック:
- マザーボードにはATX/MicroATX/Mini-ITXなどのサイズ規格があります。
- ケースが対応していないサイズを選ぶと、物理的に収まらない、ケーブル配線が困難になるなどの問題が生じます。
- 特に小型ケースを選びたい場合は、冷却性能やパーツ干渉にも注意しましょう。
電源ユニットの容量と品質も要確認:
- 必要な電源容量は、CPUやGPUの構成によって大きく変わります。
- たとえばミドルクラスの構成でも650W〜750Wは欲しい場面が多く、ハイエンド構成では850W以上が推奨されます。
- 安価な電源を選ぶと、安定性や寿命に悪影響を与えるリスクがあるため、信頼できるメーカー製品を選びましょう。
価格は常に変動する:
- PCパーツは価格変動が激しく、週単位・日単位で上下します。
- セールやキャンペーン、為替の影響などを考慮し、「価格.com」などで相場をこまめにチェックしておくと安心です。
Ryzen構成をおすすめする理由

初心者が自作を始める際、私は個人的にRyzen構成(AM4またはAM5)を強くおすすめしています。その理由は以下のとおりです:
- 選択肢が広く、情報も豊富:特にAM4世代は構成例・レビューが豊富で、初心者でも安心して構成を組めます。
- コストパフォーマンスが高い:同価格帯で比較した場合、Ryzen構成のほうがCPU性能と価格のバランスに優れる場面が多く見られます。
- マザーボードとの相性トラブルが少ない:Intelと比べて世代ごとのソケット変更が少ないため、パーツ間の整合性をとりやすいです。
とくに初めての自作で迷っているなら、まずはRyzen構成をベースに考えてみると、構成選びのハードルがぐっと下がるはず…です!
ここまでのまとめ:自作初心者が注意すべきポイント
- CPUとマザーボードの“ソケット”が合っているか要確認
RyzenならAM4/AM5、Intelなら世代ごとにLGA1200やLGA1700などで異なる。
- メモリ規格(DDR4 or DDR5)も世代により違う
Ryzen 7000番台以降やIntel第12世代以降(Intelの一部はDDR4モデルも存在するのでしっかり確認)などはDDR5対応。組み合わせを間違えると動作しません。
- マザーボードとケースのサイズが合っているか確認
ATX/MicroATX/Mini-ITXの区別を間違えると、物理的に入らない可能性があります。
- パーツ価格は常に変動する
価格.comやセール情報をこまめにチェックして、賢くパーツを選ぼう。
- 電源容量は構成に応じて慎重に選ぶ
ミドルクラスで650〜750W、ミドルハイなら850W以上が目安。ハイエンドなら1000W以上でATX 3.1規格で信頼性の高い製品を。
それでもパーツ選びが難しいと感じた方へ

私の投稿している他の記事なども読んでいただければ構成についても見えてくるかとは思いますが、それでも「規格や相性を調べるのが大変」「パーツが多すぎて選べない」——そんな人のために、予算別の構成例を用意しました!
もちろんご自身でお調べするのが一番いいと思いますが、自分で調べるのが面倒…。なんとなくでパーツ選びして失敗したらどうしよう…。そういった絶対に失敗したくない方向けに自作経験者の視点から、コストと性能のバランスを重視して構成しています。 以下のセクションを参考に、自分に合った構成を見つけてみてください*
予算別おすすめ自作PC構成(2025年10月時点)
※ケースファンとCPUクーラーは含まれていません
● 予算 約10万円:エントリー向け構成
- CPU:Ryzen 5 5600(約16,000円)
- GPU:NVIDIA RTX 5060(約47,000円)
- メモリ:DDR4 16GB(8GB×2)(約6,000円)
- ストレージ:1TB M.2 SSD(Gen4)(約10,000円)
- マザーボード:B550 M-ATX(約7,000円)
- 電源:650W 80+ Bronze(約6,000円)
- PCケース:コスパ重視ケース(約7,000円)
※AM4構成の成熟により、圧倒的なコストパフォーマンスを実現。RTX 5060ならフルHDゲームも快適にこなせます!
● 予算 約15万円:バランス重視構成
- CPU:Ryzen 7 5700X(約22,000円)
- GPU:Radeon RX 9060 XT 16GB(約54,000円)
- メモリ:DDR4 32GB(16GB×2)(約12,000円)
- ストレージ:1TB M.2 SSD(Gen4)(約10,000円)
- マザーボード:B550 M-ATX(約8,000円)
- 電源:650W 80+ Bronze(約6,000円)
- PCケース:メッシュパネルケース(約10,000円)
※RX 9060 XT 16GBの実力で、WQHDゲーミングや動画編集・AI生成なども快適!
● 予算 約20万円:高性能構成
- CPU:Ryzen 7 9700X(約47,000円)
- GPU:NVIDIA RTX 5070(約85,800円)
- メモリ:DDR5 32GB(16GB×2)(約17,000円)
- ストレージ:1TB M.2 SSD(Gen4)(約10,000円)
- マザーボード:B650 ATX(約18,000円)
- 電源:750W 80+ Gold(約10,000円)
- PCケース:高冷却ミドルタワーケース(約12,000円)
※RTX 5070とAM5プラットフォームで、重めのゲームやクリエイティブ作業も快適!
● 予算 約25万円:ハイエンド構成
- CPU:Ryzen 7 7800X3D(約55,000円)
- GPU:Radeon RX 9070 XT(約100,000円)
- メモリ:DDR5 32GB(16GB×2)(約16,000円)
- ストレージ:2TB M.2 SSD(Gen4)(約18,000円)
- マザーボード:B850 ATX(約28,000円)
- 電源:850W 80+ Gold(約16,000円)
- PCケース:高冷却ミドルタワーケース(約12,000円)
※最新世代のGPU+AM5プラットフォームで、4Kゲームや重量級アプリも快適に処理が可能!
まとめ:用途と予算で「今の最適解」を見つけよう!
構成選びに迷ったら、まずは「自分が何をしたいか」を明確にするのが第一歩…
ゲームを快適に楽しみたいのか、動画編集やAI開発に挑戦したいのか――。
その上で、今回紹介した構成を参考にすれば、自分に合った自作PCを無駄なく組むことができます*
2025年7月現在は、GPUを中心に価格が下がり傾向にある“買い時”。ぜひこのタイミングで、自作PCデビューや買い替えを検討してみてください!
※ 本記事の価格は2025年10月時点の参考価格です。購入前に最新価格をご確認ください。


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