はじめに
【2025年からはBTOパソコン市場の転換期】
2025年にBTOパソコン市場は次世代GPU(RTX 50シリーズ)と新しいCPU(Ryzen 9000、Intel Core Ultra 200シリーズ)の登場によって、ゲーマーやクリエイターにとって新たな選択肢が増えてきました。
特に、AI画像生成や高解像度でのゲームプレイを重視する層にとって、どの構成を選ぶべきか悩むタイミングでもありますよね。
今回の記事では、「予算別に最適な構成を提案」し、どの価格帯でどのようなPCが買えるのか、各用途における最適な性能を解説します。
価格帯に合わせた選び方を押さえておけば、自分の使用用途にぴったりのPCがきっと見つかると思います!
GPUとCPUの選定基準

RTX 50シリーズの進化とVRAM容量の重要性
RTX 50シリーズ(Blackwellアーキテクチャ)は、前世代(RTX 40シリーズ)と比較して、AI処理能力(Tensorコア)やメモリ帯域幅(GDDR7)の強化が行われています。
特にゲームプレイやAI生成において、VRAM容量が重要な要素となってきました。最新のゲームやAI画像生成では、VRAMが16GB以上のモデルが推奨されるようになっています。
RTX 5060やRTX 5070は、特にエントリー〜ミドルレンジの価格帯に位置し、ゲーミング用途やAI生成、動画編集にも対応できる性能を持っています。これらのGPUは、解像度やフレームレートを上げた快適なプレイを提供します。
ゲーミング向けのRyzen 9000シリーズと、万能なCore Ultraシリーズ
AMD Ryzen 9000シリーズは、特にゲーミング性能において非常に優れたパフォーマンスを発揮します。
Ryzen 7 9800X3Dなどの3D V-Cache技術を搭載したCPUは、ゲームのフレームレート向上に貢献します。
一方、Intel Core Ultra 200シリーズ(特にCore Ultra 7など)は、動画編集や配信など多用途において非常に高いパフォーマンスを発揮します。これらのCPUは、マルチスレッド性能に優れ、処理速度が非常に速いため、クリエイティブ用途にも適しています。
・GPU性能比較記事はこちらからチェック

用途別PC選定ガイド

ゲーム用途
ゲーム用途においては、フルHD(FHD)とWQHD(1440p)の解像度が主流です。予算15万〜20万で選べる構成では、RTX 5060やRTX 5060 Ti、Radeon RX 9060 XTなどが最新ゲームや高リフレッシュレートでのプレイに対応できる性能を持っています。
高解像度設定や高フレームレートに対応したい場合は、RTX 5070やRadeon RX 9070が推奨されます。
AI画像生成
AI画像生成(例:Stable Diffusion)を重視する場合、GPUのVRAM容量が重要な要素となります。RTX 5060 Ti(16GB)やそれ以上のGPUは、VRAM容量が16GBとなっており、AI生成時に大きな利点を持っています。
特に、生成の精度や安定性を重視する場合は、16GB以上のVRAMを搭載したGPUを選ぶと、エラー回避や学習時のバッチサイズ確保がしやすくなります。
動画編集(4K)
4K動画編集では、GPUの性能が非常に重要です。特にRTX 5070以上のGPUを選ぶことで、4K動画編集におけるパフォーマンスが向上します。
また、RTX 5080やRTX 5090などのハイエンドGPUは、プロフェッショナルな編集作業や長時間のレンダリングにも対応できる高い性能を持っています。
予算別・おすすめ構成ガイド
次に、各予算帯で購入できるおすすめ構成を紹介します。各予算帯に応じた用途別の最適なPCを選びましょう。
| 予算(税込) | CPU / GPU(目安) | ゲーム(FHD/WQHD) | AI画像生成(Stable Diffusion) | 動画編集 | コメント・おすすめ構成 |
|---|---|---|---|---|---|
| ~15万円 | Ryzen 5〜Ryzen 7 + RTX 5060 (8GB) | ◎ / △ | △(入門レベル) | ○(軽めのFHD動画編集) | 最低限のゲーミング入門。セール時のコスパ重視構成向き。高負荷タイトルは設定をかなり落とす前提です。 |
| ~20万円 | Core i5 / Ryzen 7 + RTX 5060 Ti (16GB) | ◎ / ◎(軽〜中程度まで) | ◎(VRAM16GBが安心) | ○〜◎(用途次第) | コスパ重視でバランスの良い実用構成。GPU・VRAMに余裕があり、ゲームとAI画像生成の両立を狙えます。 |
| ~30万円 | 上位CPU(Core Ultra / Ryzen 7) + RTX 5070 (12GB) | ☆ / ◎(WQHDクラス) | ◎(余裕ある性能) | ◎(4K軽め編集なら十分) | WQHDメインで遊びつつ、AI画像生成や4K動画の軽い編集にも手を出したい人向けのメインストリーム構成。 |
| ~40万円 | 上位CPU(Core Ultra / Ryzen 7〜9) + RTX 5070 Ti (16GB) | ☆ / ☆(WQHD高fps〜4K) | ☆(本格AI画像生成の標準ライン) | ◎(4K編集メインでもかなり快適) | WQHD高リフレッシュレートや4Kを狙いたい人向けのミドルハイ構成。ゲーム・AI・動画編集を1台で回したい場合の本命。 |
| ~50万円 | Ryzen 7 9950X3Dや上位CPU + RTX 5080 (16GB) | ☆ / ☆(4K安定) | ☆(本格AI画像生成向けの余裕) | ◎(4K/重めの編集も安心) | 4Kゲームと高負荷作業を両立したいヘビーユーザー向け。長く戦えるハイエンド構成。 |
| ~100万円 | Ryzen 9 / Core Ultra 9 + RTX 5090 (32GB) | 神 / 神 | 神(大規模AI・高解像度生成も視野) | 神(プロ向け映像制作レベル) | 現行世代の最上位クラス。8Kゲームや大規模AI、プロ用途まで見据えた究極構成を狙う人向け。 |
ゲーム用途がメインならAMD RadeonシリーズのGPUもコスパが高く非常におすすめ!
メーカー別比較とおすすめ構成

ここでは、代表的なBTOメーカー7社(ドスパラ、マウスコンピュータ、パソコン工房、フロンティア、サイコム、アーク、ツクモ)の特徴を比較し、それぞれの強みと弱みを踏まえた上で、おすすめの構成を紹介します。
予算に応じて、最適な構成とメーカーを選びましょう。
1.ドスパラ (Dospara) – GALLERIAシリーズ

市場ポジショニング: 圧倒的な納期スピードとシェアNo.1の信頼感
ドスパラは「GALLERIA」シリーズを中心に展開し、特に即納性が強みです。多くのカスタマイズ構成では「翌日出荷」を実現しており、急ぎの購入を求めるユーザーに最適です。価格帯別でもコスパ重視のモデルが多いため、コストパフォーマンス重視のユーザーにおすすめです。
特徴:
- 納期スピードが非常に速い
- コストパフォーマンスの高い製品
- セール時の価格が非常に安い
弱み:
- 拡張性が限られているモデルもあり、長期的なアップグレードを考える場合には注意が必要
2.マウスコンピュータ (Mouse Computer) – G-Tune、Nextgearシリーズ

市場ポジショニング: 初心者への手厚いサポートと国内生産の品質
マウスコンピュータは、国内生産にこだわり、24時間365日の電話サポートを提供しています。特に、PC初心者向けのサポートが充実しており、安心して使えるPCを提供しています。プロゲーマーやストリーマーとのコラボモデルも豊富です。
特徴:
- 24時間サポート
- 初心者向けに優れたサポート体制
- 国内生産による品質の安定性
弱み:
- モデルのよっては冷却性能にやや懸念があり、高負荷時にファン音が大きくなることがある
3.パソコン工房 (iiyama PC) – LEVEL∞シリーズ

市場ポジショニング: 圧倒的なラインナップ数とコストパフォーマンス
パソコン工房は非常に多くの選択肢を提供しており、特に価格重視で細かな仕様を選びたい方に最適です。コストパフォーマンスの高さもあり、セール時の大きな値引きが特徴です。
特徴:
- 多種多様な構成から選べる
- 実店舗サポートが充実
- 価格競争力が高い
弱み:
- 多くの選択肢があるため、初心者には選び方が難しい
4.フロンティア (FRONTIER)
市場ポジショニング: セール時の価格破壊王
フロンティアは、セール時に圧倒的な安さを提供します。特に、年末やボーナス商戦時には、他社が真似できない価格設定を行い、高性能PCを非常に安価で購入できるチャンスがあります。
特徴:
- セール時の価格が非常に安い
- 電源ユニットの品質が良い
- 大手BTOメーカーよりも安価な構成
弱み:
- 人気のセールモデルはすぐに売り切れ、購入が難しいことが多い
5.サイコム (Sycom) – G-Masterシリーズ

市場ポジショニング: 静音性と冷却性能を極める職人集団
サイコムは、冷却性能と静音性に特化したPCを提供しており、特にデュアル水冷技術を使用したモデルが注目されています。高負荷時でも安定した冷却性能を提供し、長時間の使用にも耐える高性能PCを提供します。
特徴:
- 高い冷却性能と静音性
- 高品質な組み立て
- 手作業による細かなカスタマイズが可能
弱み:
- 価格が高めで、同スペックの他社製と比較して数万円〜10万円程度高価
6.アーク (Ark) – arkhiveシリーズ
市場ポジショニング: ニッチなパーツ選定とデザイン性の融合
アークは、パーツ選定やデザイン性に特化したBTOメーカーで、特に自作PC愛好者やこだわり派に人気です。標準的な構成に加え、大容量メモリや特定の用途(サーバー、ワークステーション)向けのカスタマイズも得意です。
特徴:
- 高デザイン性のPCケース
- 細かなパーツ指定が可能
- 自作に近い品質
弱み:
- 価格が高めで、即納モデルが少ない
7.ツクモ (TSUKUMO) – G-GEARシリーズ
市場ポジショニング: 自作PCユーザーも納得のパーツ選定と信頼性
ツクモは、BTOパソコンでありながら自作PCに近い品質を提供しており、パーツの透明性やエアフロー設計が特長です。自作愛好者からも高い評価を受けており、詳細なカスタマイズが可能です。
特徴:
- パーツの透明性: 高品質なパーツを使用し、選定が明確
- エアフロー設計: 通気性とメンテナンス性に優れる
弱み:
- 見た目がシンプルで、派手なデザインを好むユーザーには向かない
まとめ — 2026年最適なPC選定ガイド
2026年、BTOパソコン市場では、RTX 50シリーズのGPUを搭載した新世代PCが市場を席巻しています。予算別に最適なPC構成を選ぶことで、ゲームプレイ、AI画像生成、動画編集など、各用途において必要な性能を確保することができます。
- 予算15万〜20万円では、ライト〜ミドルゲーミングやAI入門が可能なPCを選ぶ。
- 予算20万〜30万円では、WQHDゲーミングやAI生成、軽めの動画編集に対応できるPCが購入可能。
- 予算30万円〜50万円では、4Kゲーミングやプロフェッショナル向けAI作業にも対応するハイエンドPCが選べる。
購入時には、各BTOメーカーの強み(納期、サポート、カスタマイズ性など)を考慮し、最適なPCを選ぶことが重要です。セール時やキャンペーンを活用し、最良のタイミングで購入を決定しましょう!
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