自作PCで一番テンションが下がる瞬間って、「買ったパーツが使えなかった」ときなんですよね。
CPUとマザーボードのソケットが合わない、メモリの規格を間違えた、グラボがケースに入らない――こういうトラブルって、実は初心者だけじゃなくて経験者でもやらかすことがあります。
ただ、裏を返せばチェックポイントさえ知っていれば確実に防げるということでもあります。この記事では、パーツを買う前に確認しておきたい6つの相性ポイントと、初心者がハマりやすい失敗パターンをまとめました。
買い物に行く前に、10分だけこの記事に目を通してみてください。それだけで数万円の損を防げるかもしれません。
買い物前に確認すべき「相性チェック」6つの鉄則
自作PCのパーツには、組み合わせのルールがあります。すべてを暗記する必要はありませんが、ここで紹介する6つだけは購入前にかならず確認してください。
1. CPUとマザーボード|ソケットが合わないと取り付けできない
相性チェックの中で一番大事なのがここです。
CPUにはメーカーや世代ごとに「ソケット」という規格があって、マザーボード側のソケットと一致していないと物理的に取り付けることができません。そもそもハマらないので、無理に押し込むとピンが曲がって壊れます。
2026年現在、よく使われるソケットはこのあたりです。
| メーカー | ソケット | 対応CPUの例 |
|---|---|---|
| Intel | LGA1700 | 第12〜14世代 Core i シリーズ |
| Intel | LGA1851 | Core Ultra 200シリーズ |
| AMD | AM5 | Ryzen 7000/9000シリーズ |
パーツを選ぶときは、まずCPUを決めて、そのソケットに対応するマザーボードを探すという順番で進めるとスムーズです。
CPUの製品ページにある「対応ソケット」の表記と、マザーボード側の「CPUソケット」の表記が一致しているか。ここだけは絶対に確認してください。
2. メモリの規格|DDR4とDDR5は別物
メモリにはDDR4とDDR5という世代の違いがあります。見た目はかなり似ているんですが、この2つに互換性はありません。
マザーボードがDDR5対応なのにDDR4を買ってしまうと、端子の形状が違うので物理的に挿さらないんですよね。これ、ネット通販だと返品の手間もかかるので地味にダメージが大きいです。
マザーボードの製品ページに「DDR5-5600」のように書いてあれば、DDR5のメモリを買う必要があります。「DDR4-3200」と書いてあればDDR4です。ここは見落とさないようにしましょう。
もうひとつ覚えておきたいのが、メモリは2枚セット(デュアルチャネル)で使ったほうが性能が出るということ。16GB欲しいなら8GB×2枚、32GBなら16GB×2枚の構成がおすすめです。

霊夢あと意外と知られてないんだけど、CPUごとにメモリの対応速度が決まっているのよね
魔理沙DDR5-6000のメモリを買えば、そのまま6000で動くんじゃないのか?
霊夢PU側がサポートしているのがDDR5-5600までなら、定格ではその速度でしか動かないの。XMPやEXPOっていうオーバークロック設定を使えば上限を超えられることもあるけど、初心者のうちはCPUの対応速度に合わせたメモリを選んでおくのが無難よ
3. マザーボードとケース|サイズ規格を揃える
マザーボードには大きさの規格があって、主に3種類あります。
- ATX:大きめ。拡張性が高くて、初心者にも扱いやすい
- Micro-ATX:中くらい。コンパクトに収めたい人向け
- Mini-ITX:かなり小さい。超小型PC向けだけど、組み立て難易度はやや高め
PCケースにも「ATX対応」「Micro-ATX対応」といった表記があります。ここがポイントで、ATX対応ケースにはATX以下のサイズのマザーボードが入りますが、逆は無理です。Micro-ATX対応ケースにATXのマザーボードは入りません。
初めての自作なら、ATXマザーボード+ATX対応ケースの組み合わせが安心です。ケースの中が広いぶん作業しやすいですし、あとからパーツを追加するときにも困りません。

4. 電源ユニット|容量はケチらないのが鉄則
電源の容量(W数)が足りないと、PCが不安定になったり、ゲーム中にいきなり落ちたりします。ここをケチると後悔するので、余裕を持って選びましょう。
目安として、PCが実際に使う電力の1.5〜2倍の容量があれば安心です。
ざっくりした計算はこんな感じです。
- CPU:65〜125W程度
- GPU:150〜300W程度
- その他パーツ:50〜100W程度
たとえばCPUが125W、GPUが200Wなら、合計で約375W。この1.5倍が約560Wなので、650W以上の電源を選んでおけば安心ということになります。
一番手っ取り早いのは、GPUメーカーが製品ページに載せている「推奨電源容量」に合わせること。これに従っておけばまず問題ありません。
もうひとつ注意したいのが、最近のGPUは12V-2×6(16ピン)という新しい補助電源コネクタを採用しているということ。ATX 3.0以降の電源ならこのケーブルがそのまま付属していますが、古い規格の電源を流用する場合は変換アダプタが必要になります。これから新しく電源を買うなら、ATX 3.0以降のモデルを選んでおくのが安心です。

5. グラボとケース|物理的に入るか、意外と見落としがち
最近のハイエンドGPUはとにかくデカいです。長さ30cmを超えるモデルも珍しくないので、ケースに物理的に入るかどうかは事前に確認しておく必要があります。
ケースの製品ページに「対応GPUの最大長」という項目があるので、購入予定のグラボの全長と照らし合わせてみてください。ギリギリのサイズだとケーブルの取り回しが大変なので、2〜3cm程度の余裕があると安心です。
6. ストレージ|M.2スロットの数と規格をチェック
最近はSSDも「M.2 NVMe」という規格が主流になっています。マザーボードにM.2スロットがいくつあるかは、事前に見ておきましょう。
安めのマザーボードだとM.2スロットが1つしかないことがあります。将来的にSSDを増設したくなる可能性を考えると、スロットが2つ以上あるマザーボードを選んでおくのが無難です。
ちなみにM.2にも「NVMe(PCIe接続)」と「SATA接続」の2種類があるんですが、速度がまったく違います。基本的にはNVMe対応のSSDを選んでおけばOKです。
買い物前の最終チェック、どうやるのが効率的?
「チェックポイントが多くて大変そう……」と思った方もいるかもしれませんが、やり方さえ知っていれば10分もかかりません。
メーカーの仕様表を照らし合わせる
一番確実なのは、各パーツの製品ページにある仕様表を開いて、この記事で紹介した6つのポイントをひとつずつ確認していく方法です。地味ですが、これが一番間違いない。
パーツリストを一覧で書き出す
Excelでもメモ帳でもいいので、購入予定のパーツを一覧にまとめると見落としが減ります。書き出しておきたい項目はこのあたりです。
- CPU:型番、ソケット、TDP
- マザーボード:対応ソケット、対応メモリ規格、サイズ規格、M.2スロット数
- メモリ:規格(DDR4/DDR5)、容量、枚数
- GPU:全長、補助電源の本数、推奨電源容量
- ケース:対応マザーボードサイズ、最大GPU長、最大CPUクーラー高
- 電源:容量(W)、付属ケーブルの種類と本数
こうやって横並びにすると、合わないところが一発でわかります。
詳しい人に見てもらう
構成が固まったら、SNSや自作PC系のコミュニティで「この構成で問題ないですか?」と聞いてみるのも有効です。
霊夢自作PC系のコミュニティって、初心者の質問にもちゃんと答えてくれる人が多いのよ
魔理沙そうなのか! なんか怖いイメージがあったけど、聞いてみるもんだな
霊夢まあ、聞くときはこの記事のパーツリストみたいに情報をまとめてから聞くと、答えるほうも楽だからスムーズよ
まとめ|相性チェックは「数万円を守る保険」
パーツの相性チェックって正直めんどくさいです。でも、3万円のGPUが無駄になるのと、買い物前に10分チェックリストを確認するのと、どっちがマシかって話なんですよね。
- CPU × マザーボード:ソケットの一致
- メモリ × マザーボード:DDR4/DDR5の規格
- マザーボード × ケース:サイズ規格(ATX等)
- 電源:容量はPC消費電力の1.5〜2倍、ケーブルの種類と本数
- GPU × ケース:グラボの全長がケースに収まるか
- ストレージ × マザーボード:M.2スロットの数と規格
この6つさえ押さえておけば、初心者でも安心してパーツを選べるはずです。
チェックが済んだら、次はいよいよパーツの購入に進みましょう。
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