2026年10月23日に発売される『Call of Duty: Modern Warfare 4』。
今作ではキャンペーンモードが復活し、レイトレーシングやDLSS 4.5、FSR Redstoneといった最新のグラフィック技術にも対応しています。
気になるのは、どれくらいのPC性能があれば快適に遊べるのか、というところですよね。
公式の推奨スペックはRTX 3060 TiやRX 6600 XTと、最近の大作ゲームとしては比較的控えめです。
一方、海外メディアComputerBaseの検証では、WQHD・最高画質のRTX 5060が平均63.1fps、RTX 5080でも124.9fpsという結果でした。
ただし、この数字はアップスケーリングを使った場合です。
今回は公式の動作環境と、海外メディアが公開したGPU別の実測データをもとに、フルHD・WQHD・4Kで必要な性能や、VRAM容量、レイトレーシングの注意点を整理していきます。
※ベンチマークはComputerBaseによる第三者検証です。当サイト独自の実機測定ではありません。また、発売前のキャンペーンモードで計測されたデータであり、マルチプレイヤーの実測ではありません。
Modern Warfare 4の公式推奨スペック
まずはActivisionが公開した公式の動作環境を確認してみましょう。
動作要件は、最低・推奨・レイトレーシング向けの3段階に分かれています。
| 項目 | 最低 | 推奨 | レイトレーシング |
|---|---|---|---|
| OS | Windows 10 | Windows 11 | Windows 11 |
| CPU(AMD) | Ryzen 5 1400 | Ryzen 5 3600 | Ryzen 7 3700X |
| CPU(Intel) | Core i5-6600 | Core i7-8700K | Core i7-10700K |
| GPU(NVIDIA) | GTX 970 / 1060 | RTX 3060 Ti | RTX 5070 Ti |
| GPU(AMD) | RX 470 | RX 6600 XT | RX 9070 XT |
| メモリ | 8GB | 16GB | 32GB |
| VRAM | 3GB | 8GB | 16GB |
| ストレージ | SSD 115GB | SSD 115GB | SSD 115GB |
推奨スペックは高画質・90fpsが目標
公式が推奨スペックとしているのは、マルチプレイヤーを高画質設定で90fps動作させる構成です。
RTX 3060 Tiは2020年発売のGPUですから、現行のハイエンドモデルを用意しなければ遊べないゲームではありません。
ただし、推奨スペックは最高画質や4K解像度を想定したものではありません。
高画質設定で90fpsという条件と、最高画質で144fpsを目指す条件では、要求されるGPU性能も違ってきます。
魔理沙RTX 3060 Tiで90fpsなら、かなり軽いゲームなんじゃないか?
霊夢それは高画質設定のマルチプレイヤーを想定した数字なの。最高画質でも90fps出るとは書かれていないわ
魔理沙なるほど……じゃあ実際のベンチマークで、どのくらい差が出るのか見たいな
TPM 2.0とセキュアブートが必須
本作で注意したいのが、GPUやCPU以外の動作条件です。
PC版ではTPM 2.0とセキュアブートが必須になっています。
これはRICOCHETアンチチートのセキュリティ対策に関係するものです。
また、Intel ArcシリーズではResizable BARも要求されています。
十分な性能のPCでも、必要なセキュリティ機能が無効になっていると、ゲームを起動できない可能性があります。
BIOSやファームウェアとアンチチートの関係については、以前の記事でも詳しく解説しています。
→ BIOSを更新しないとVALORANTが起動できない?アンチチートとBIOSの関係を解説
GPU別ベンチマークで実際の重さを確認
ベンチマークの測定条件
| 項目 | 検証環境 |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9800X3D |
| メモリ | DDR5-6000 48GB |
| OS | Windows 11 25H2 |
| 画質 | Extremeプリセット |
| レイトレーシング | オフ |
| GeForce | DLSS 4 Quality |
| Radeon RX 9000/7000 | FSR 4.1 Quality |
| Radeon RX 6000 | FSR 3.1 Quality |
| 測定場面 | キャンペーンの約20秒間 |
出典:ComputerBase:Modern Warfare 4ベンチマーク
最高画質のExtremeプリセットを使っていますが、アップスケーリングはQuality設定で有効になっています。
内部描画解像度は出力解像度の約67%です。
つまり、ネイティブ解像度の最高画質で測定したものではありません。
また、CPUにはRyzen 7 9800X3Dを使用しているため、一般的なミドルクラスCPUを組み合わせたときに同じfpsが出るとは限りません。
WQHDのGPU別平均fps
最初はWQHD(2560×1440)です。
| GPU | 平均fps | 1% Low相当 |
|---|---|---|
| RTX 5060 | 63.1 | 56.4 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 71.0 | 61.7 |
| RTX 5070 | 93.5 | 80.2 |
| RTX 5070 Ti | 110.6 | 95.9 |
| RTX 5080 | 124.9 | 105.8 |
| RX 9060 XT 16GB | 84.0 | 75.1 |
| RX 9070 | 122.8 | 107.6 |
| RX 9070 XT | 138.2 | 120.8 |
| Arc B580 | 46.6 | 40.3 |
出典:ComputerBase(WQHD・Extreme・RTオフ・各社アップスケーリングQuality)
RTX 5060は平均63.1fpsで、最高画質でも60fpsを超えています。
一方、RTX 5070は93.5fps、RTX 5070 Tiは110.6fpsと、GPUを上位モデルに変更するとfpsも伸びています。
今回の条件なら、WQHDで60fpsを目標にする場合はRTX 5060クラスでも届いています。
90fps以上を目指すならRTX 5070、100fps以上ならRTX 5070 Tiがひとつの目安になるでしょう。
RadeonではRX 9070 XTが平均138.2fpsを記録し、RTX 5080の124.9fpsを上回りました。
ただし、RadeonとGeForceでは使用しているアップスケーリング技術が違います。
そのため、この数値だけでGPU本来の性能差を判断することはできません。
また、表にある1% Low相当の値は、ComputerBaseが測定した下位1%のフレームレート指標です。
平均fpsが高くても、遅いフレームが多ければカクつきを感じることがあります。
→ 今更聞けない?!ゲームのかくつき原因で耳にする1% Lowってなんのこと?
4KのGPU別平均fps
続いて4K(3840×2160)です。
| GPU | 平均fps | 1% Low相当 |
|---|---|---|
| RTX 5070 | 57.2 | 50.5 |
| RTX 5070 Ti | 71.4 | 63.3 |
| RTX 5080 | 79.4 | 69.5 |
| RTX 5090 | 117.9 | 99.7 |
| RX 9070 | 75.0 | 68.0 |
| RX 9070 XT | 85.3 | 76.3 |
出典:ComputerBase(4K・Extreme・RTオフ・各社アップスケーリングQuality)
4KではRTX 5070が平均57.2fpsと、60fpsにわずかに届きませんでした。
RTX 5070 Tiなら平均71.4fps、RTX 5080は79.4fpsまで伸びています。
RadeonではRX 9070 XTが85.3fpsと、今回も高い数値を記録しています。
4K・最高画質で平均60fpsを目指すなら、RTX 5070 TiやRX 9070クラス以上がひとつの目安です。
ただし、これもアップスケーリングを使用した数字です。
4Kネイティブで同じフレームレートが出るわけではない点には注意してください。
VRAM 8GBでもModern Warfare 4は遊べる?
今回の検証で気になるのが、VRAM容量による違いです。
公式推奨スペックでは8GB、レイトレーシング向けのスペックでは16GBが要求されています。
ComputerBaseの検証では、8GBのGPUでも高いフレームレートを記録する一方、小さな問題が確認されています。
ベンチマークの数値に現れる場合もあれば、数字だけでは分からない場合もあったとのことです。
同メディアは、WQHD以上で最高画質を楽しむ場合、12GB以上のVRAMを推奨しています。
つまり、8GBだからゲームが遊べないわけではありません。
ただし、最高画質での快適さまで考えるなら、8GBと12GB以上では余裕が違うということです。
魔理沙RTX 5060でも平均60fpsを超えているなら、VRAM 8GBで十分じゃないのか?
霊夢平均fpsだけでは判断できないのよ。検証では8GBのGPUで小さな問題も確認されているから、最高画質で遊ぶなら容量にも余裕がほしいところね
魔理沙フレームレートだけじゃなくて、実際に遊んだときの安定性も重要なんだな
ちなみに、VRAMが不足した場合の症状はゲームによって違います。
画質が自動的に調整される作品もあれば、平均fpsや1% Lowが大きく下がる作品もあります。
以前、RTX 5060 Tiの8GB版と16GB版を比較した記事でも、こうした違いを実測から整理しました。
→ VRAM 8GBは足りない?RTX 5060 Tiの8GB版と16GB版を実測で比較
レイトレーシングを有効にするとさらに重くなる
Modern Warfare 4は、キャンペーンだけでなく、マルチプレイヤーやDMZでもレイトレーシングを利用できます。
今作では反射だけでなく、影や間接照明などにも対応しています。
しかし、ここでひとつ注意点があります。
レイトレーシングとDLSS・FSRの組み合わせに制限がある
ComputerBaseの検証によると、ゲーム内の標準デノイザーでレイトレーシングを有効にすると、DLSSやFSRの超解像技術と組み合わせられません。
使用できるのは、ゲーム独自のFilmic SMAA T2Xという方式です。
しかも内部描画解像度を下げた場合、細部のちらつきや画質低下が目立つと報告されています。
例外となるのがRadeon RX 9000シリーズです。
このGPUではFSR Ray RegenerationというAIデノイザーを使用でき、FSR 4.1のアップスケーリングとも組み合わせられます。
一方、GeForceで利用できるDLSS Ray Reconstructionには、今回の検証時点で対応していません。
GPUの性能だけでなく、どの画質補正技術を使えるかも確認したいところです。
レイトレーシング有効時の実測
ComputerBaseによるWQHD・レイトレーシング高設定での結果はこちらです。
| GPU | WQHD・RT高の平均fps |
|---|---|
| RTX 5060 | 44.2 |
| RTX 5070 | 71.2 |
| RTX 5070 Ti | 85.3 |
| RTX 5080 | 93.9 |
| RX 9070 XT | 90.6 |
この測定では、Filmic SMAA T2XのPerformance設定を使用し、内部描画解像度を50%にしています。
先ほどのRTオフのベンチマークとはアップスケーリング方式も内部解像度も違うため、両者のfps差をそのままレイトレーシングの負荷として計算することはできません。
それでも、RTX 5060では平均44.2fpsにとどまっており、レイトレーシングを使いながら高fpsを維持するには、上位GPUが必要になることが分かります。
レイトレーシングの仕組みや、反射・影・間接照明による見た目の違いについてはこちらで解説しています。
→ レイトレーシングとは?反射・影・GIの仕組みと設定の選び方
144fps・240fpsを狙うなら画質設定も重要
Call of Dutyをマルチプレイヤー中心で遊ぶなら、60fpsより144fpsや240fpsを目標にしたい方も多いと思います。
今回のWQHD・Extreme設定では、RTX 5080でも平均124.9fpsでした。
ただし、これを見てRTX 5080でも144fpsは無理と判断するのは早計です。
今回の実測はキャンペーンモードで、しかも最高画質です。
マルチプレイヤーで画質設定を調整した場合とは、CPU・GPUにかかる負荷が違います。
競技プレイではレイトレーシングを優先しなくてもよい
まず見直したいのはレイトレーシングです。
反射や照明表現は美しくなりますが、対戦での操作性を優先するなら、無理に有効化する必要はありません。
そのうえで、影や反射、アンビエントオクルージョンなどの負荷が大きい設定を調整していきましょう。
テクスチャ品質については、VRAM容量に余裕があれば、すぐに最低設定まで下げる必要はありません。
画質設定をどの順番で下げればよいかは、こちらの記事でも紹介しています。
フレーム生成の数字だけで判断しない
Modern Warfare 4はDLSSのマルチフレーム生成にも対応しています。
ComputerBaseの4Kテストでは、RTX 5070 Tiの平均56.9fpsが、6倍のマルチフレーム生成によって228.3fpsまで増加しました。
ただし、これは生成したフレームを含めた数字です。
フレーム生成で表示が滑らかになっても、ゲーム内部の処理速度や操作への応答が228fps相当になるわけではありません。
対戦ゲームで144fpsや240fpsを目指す場合は、まずフレーム生成なしで十分なfpsを確保することを優先したいところです。
DLSS・FSRなどの超解像技術とフレーム生成の違いについては、以下の記事でも解説しています。
→ アップスケーリング徹底解説|DLSS・FSR・XeSSの違いとモード選びの基本
Modern Warfare 4向けのPC構成はどう選ぶ?
今回の公式スペックと実測を踏まえると、これからゲーミングPCを選ぶ場合は、目標とする解像度や画質設定から考えるのがよさそうです。
フルHDで遊ぶなら
公式推奨スペックのRTX 3060 TiやRX 6600 XTがひとつの出発点です。
ただし、推奨条件は高画質・マルチプレイヤーで90fpsというものです。
最高画質や144fps以上を狙う場合は、さらに余裕があるGPUを選ぶか、画質設定を調整する必要があります。
今回参照したComputerBaseのGPU別実測にはフルHDの比較データがないため、具体的なGPU別fpsは掲載していません。
WQHDで遊ぶなら
最高画質とQualityアップスケーリングを組み合わせた場合、RTX 5060でも平均60fpsを超えています。
ただし、VRAM 8GBでは小さな問題も報告されているため、新しく購入するなら12GB以上を優先して考えたいところです。
90fps以上を目標にするならRTX 5070、さらに余裕を持たせるならRTX 5070 TiやRX 9070シリーズが候補になります。
4Kで遊ぶなら
最高画質で平均60fpsを目標にする場合は、RTX 5070 TiやRX 9070クラス以上が目安になります。
レイトレーシングも有効にしたいなら、さらにGPU性能が必要です。
公式も4K・高レイトレーシング向けにはRTX 5070 TiやRX 9070 XT、VRAM 16GBを指定しています。
4KではGPU性能だけでなくVRAM容量も考慮したいところです。
メモリは16GBと32GBのどちらがよい?
公式推奨は16GB、レイトレーシング向けは32GBです。
16GBでも公式推奨条件を満たしていますが、これから新しくゲーミングPCを購入するなら32GBを選んでおくと、ほかのゲームやアプリを同時に使う場合にも余裕があります。
ただし、今回のComputerBaseの測定環境は48GBメモリなので、16GBと32GBで実際にどのくらいfpsが変わるかまでは分かりません。
また、144fps以上を狙う場合にはCPU性能も重要になります。
今回の実測はRyzen 7 9800X3Dで統一されているため、CPU別の性能差は判断できません。
GPUだけでなく、CPUとメモリを含めた構成全体を見て選びましょう。
GPUの仕様や世代ごとの性能は、こちらの比較表も参考にしてください。
→ GPU性能比較表2026年版|NVIDIA RTXシリーズとAMD RXシリーズ
まとめ:Modern Warfare 4は重いゲームなのか?
Modern Warfare 4は、公式推奨スペックを見る限り、比較的幅広いPCで遊べるように作られています。
RTX 3060 TiやRX 6600 XTが推奨GPUなので、最新のハイエンドPCが必須というわけではありません。
一方で、最高画質のWQHDや4Kになると、要求されるGPU性能は確実に上がります。
ComputerBaseの実測では、WQHD・Extreme・アップスケーリングQualityでRTX 5060が平均63.1fps、RTX 5070が93.5fps、RTX 5080が124.9fpsという結果でした。
4KではRTX 5070 Tiが71.4fps、RX 9070 XTが85.3fpsを記録しています。
ただし、VRAM 8GBでは小さな問題が確認されており、最高画質で快適に遊びたいなら12GB以上を選ぶ余地があります。
そして何より、今回の数値はキャンペーンモードで測定されたものです。
マルチプレイヤーでは画質設定やCPU負荷が異なるため、144fpsや240fpsを目指す場合の必要スペックは、発売後の実測も確認して判断する必要があります。
まずは自分が遊びたい解像度と目標fpsを決め、それに合わせて画質設定とPC構成を考えるのがおすすめです。
参考資料


